(理想的な)コイル・コンデンサー・抵抗・電線

    電気の基本的な要素としてL・C・Rは
    コイル、コンデンサー、抵抗のことですが記号と単位は表のようになっています。
    特にコイル、コンデンサーは電圧と電流が同相でない事と周波数によって
    電気の流れやすさが変わる特徴があります。
    各素子は直列に付けたときと並列に付けたときに合成値が変わります。
    面白い事に例えば素子2つを接続するときには表で大きくなるときは

     やっかいな事に実際の部品にではL・C・R全ての成分を持っています。
    例えば表に入れた理由でもあるのですが電線では
    ・素材と線径が大きな要素ですが抵抗が有ります。
     細くなり長くなればそれに比例した抵抗値になります。
    ・巻けば当然コイルになります。
     そのために販売しているようなケーブルを丸めた状態ではコイルになり
     別な電線束が2つ有ればトランスになります。
    ・電線間にコンデンサ成分があります。 
     平行2線間にはストレーキャパシティと呼ばれるコンデサが発生します。
     しかも電線は行きと帰りの電線路になって初めて電気が流れるので必ず2本以上の
     電線は必要なのです。このストレーキャパシティはノイズの主犯格になります。
    このように部品の分類ではコイル、コンデンサー、抵抗とは呼ばれない電線でも
    L・C・R成分を持っているのです。これはコイル、コンデンサー、抵抗と
    呼ばれている部品についても全く同じ事がいえます。

     理想的とはこのようなL・C・R成分が混じって無く全くのL・C・R成分
    だけで話ができるような部品で、例えば電線で言えばどんなに伸ばしても抵抗は
    0Ωでストレーキャパシティは発生せず、どんなに巻いてもコイル成分が生じない
    線です。理想的な電源は内部抵抗が0Ωで電圧降下無し、供給電流無限大でそれは
    どんな負荷をつないでも、極端な話がショートしても設計された電圧を発生し続ける電源です。


項目 コイル コンデンサー 抵抗 電線
         
英語エイゴ Inductor Capacitor Resistor electric wire
インダクタ キャパシタ レジスタ ワイヤ
記号キゴウ L C R  
単位タンイ H F Ω  
単位タンイ(み) ヘンリー ファラッド オーム  
         
電圧に対し電流は 進相(+90°) 遅相(−90°) 同相(0°) 同相(0°)
直流の時電流は ほぼ導通 流さない 抵抗 導通
高周波の時電流は 流れにくい 流しやすい 抵抗 導通
直列接続 大きく 小さく 大きく 変わらない
並列接続 小さく 大きく 小さく 変わらない